【お願い】野宿生活の人にも10万円給付金の支給を求める署名

みなさんのところには10万円給付金は届きましたか?オシテルヤでつきあっている労働者のところにも次々振り込まれていて、おかげでみな浮わついていますw

テレビを買ったとか引っ越し費用にあてようとか、あるいはいざというときのために使わずにとっておこうとか、今後の暮らしに役立つものにしようとしている人が多いようなので一安心していますが、一晩で飲んでしまう猛者も相変わらずおり、たくましさに感心したりもしています。

さて、野宿者にはこの10万円が振り込まれません。申請書も届きません。原因は、元締めの総務省が「住民登録」にこだわっているから。この件で、釜ヶ崎のセンター前の仲間を中心に、大阪市や総務省との協議を続けてきましたが、今のところ行政のスタンスに変更はありません。住民登録がなくても本人確認をして支給する方法はこれまで協議の中で提案してきたにもかかわらず。釜ヶ崎の場合はシェルター等に「住民登録」する方法が示され、一部の労働者は受け取る道が開かれましたが、釜の外の公園や路上で暮らす労働者はいまだ給付の対象から排除されています。釜ヶ崎にだけ対策をするなら、「野宿者は釜ヶ崎へ行け」と地域福祉から排除していた時代に逆戻りです。各区の区役所で対応できる施策が必要です。それは、全国の自治体においても同じだと思います。

そこで、全国のみなさんから「住民票のない人にも特別定額給付金を求める署名」を集めることになりました。下記の呼び掛け文をお読みいただき、ぜひご協力ください。下記のサイトからおひとりでも署名できます。しめきりは7月31日です。よろしくお願いします。

署名サイトhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdGDXCXuQExu7q_4dSmYSMNQWLR2hwQYAbP0Vh4ftYVvNA4Mw/formResponse


ホームレスで住民票のない人にも特別定額給付金を求める署名

内閣総理大臣 安倍晋三殿
総務大臣 高市早苗殿
厚生労働大臣 加藤勝信殿

「全国全ての人々への新たな給付金(特別定額給付金(仮称))」事業が始まっています。事業にあたっては「人々が連帯して、一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならない。このため、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行うこととし、一律に、一人当たり10万円の給付を行う」と閣議決定されています。
しかし、総務省が、「ホームレス等」対応において給付対象を「住民基本台帳に記録されている者」に限定したため、自治体窓口で住民票のない人は給付申請さえできない事態に陥っています。
住民基本台帳は、迅速に給付するための手段にすぎません。ホームレス状態にいる人の中には、住民票が消除された人、劣悪な施設に住めない・借金があるなどの理由で住民登録しない人がいます。人々に連帯・団結を呼び掛けながら、住民票の有無をもって給付対象から事実上排除することは、差別です。生きているという実態に基づき、平等に給付するよう求めます。
ホームレスの人に特別定額給付金を給付するよう、以下3点を要望します。今すぐ制度を改善してください。

1、住民票がない人を差別しないでください。住民登録しなくても、事務手続きを工夫して、「全国全ての人々」に給付してください。
2、給付までのすべての手続きを、ホームレスの人が寝泊まりしている地方自治体の給付金窓口だけで、費用の負担なくできるようにしてください。
3、申請期間を延長してください。住民票がない人への給付方法を国が示さないまま、8月末の給付金事業終了が迫っています。給付の仕組みを作っても、電話も郵送もできないホームレスの人に伝えて手続きするには時間が足りません。


(路上のこそこそ話)

署名では「ホームレスで」「ホームレスの人」という表現が使われていますが、実は呼びかけ文案の検討の段階で、ぼくはこの表現は外してほしいと意見をしていたそうですよ。

理由は、言葉と差別の問題です。「ホームレス」という言葉は90年代に野宿者問題が社会問題化し、「対策」が検討されていく過程で、先行して問題化していた欧米の事例なども引きながら使われるようになりました。それ以前は「浮浪者」という言葉も使われていました。しかし「浮浪者」という表現は差別的なまなざしを含んでおり、襲撃や排除が頻発していた社会状況の中で、差別を再生産する装置にもなっていました。差別に異議申し立てをする人々は、生活している実態や働いている実態に重きを置いて、「路上生活者」や「野宿労働者」などの言葉を使うとともに、「浮浪者」という言葉を使ってきた社会にそもそもある差別を糾弾し、さらに野宿者や日雇い労働者を排除することで構造を成り立たせてきた社会の在り方そのものに抗議してきました。「ホームレス」という言葉は、こうした異議申し立てを脇に追いやりながら、「ホームレス特措法」のもとで野宿者を「特殊な人」「社会生活を拒否する人」といったレッテル貼りをしたうえで、地域から効率よく排除する対策を、地域社会が受け入れやすいように構築するのために名付けられた装置に他ならないとぼくは考えています。

こうした問題におそらくかかわる内容を、ぼくが過去に書いた文章をこのサイトにアップしていますので、よかったらお読みください。

https://oshiteruya.wordpress.com/2006/09/01/(3ページあります)

https://oshiteruya.wordpress.com/2002/09/02/(3ページあります)

そのうえで、今回の署名では運動の前線でがんばっているセンター前の仲間の取り組みや思いを尊重したいと思い、ここではぼくは一歩引いた形です。「ホームレス」を使うかどうかの議論では、今回は提出先が政府なので、政府の言葉を使ったほうが相手に誤解の余地を与えないこと、また、「野宿者」だとピンとこないひとにも署名をしてもらいたいことから、あえて「ホームレス」を使うことになったようです。ぼくとしては残念ですが、仕方がありません。念を押しておきますが、このことで今回の署名運動を手抜きしようとか、センター前の仲間との信頼関係に傷がつくとかいうことは一切ないです。ただ、ひとことグチを言いたかっただけだそうですよ…

みなさんもぜひ署名に協力してくださいね。

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